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2020/07/05 19:05
風力発電機のエンジニアであったフェルナンド・モラMWが、次世代の注目エリアのひとつであるアラゴンの地の小さなガレージ・ワイナリーから造る、みずみずしさを楽しめるスタイルのスペインワインです。 フェルナンド氏のワイン好きが高じて、祖父の庭に植えたブドウから趣味的にワインを造ったことがきっかけとなり、2013年にこのボデガス・フロントニオを設立しました。2017年には、わずか2年の勉強期間で当時最年少でマスター・オブ・ワイン学位(MW)に一発合格を果たした輝かしい才能の持ち主です。 このワインの畑はモンカヨ山塊の麓に位置する北向きの斜面であり、シエルソと呼ばれる冷たく乾いた風の影響を受けた比較的冷涼なエリアに位置しています。ガルナチャ種から造られるミディアム・ボディのスタイルで、フレッシュなラズベリーやスミレの花弁、オーク樽由来のスモーキーな香り。しっかりとした高い酸味とミネラル感、きめ細やかで柔らかなタンニンを余韻に感じる1本です。 (山仁営業開発部
ソムリエ 池田重則) <大橋MWの一言> 2019年に世界屈指のワイン・ジャーナリストであるジャンシス・ロビンソン女史が来日した際、スペインのこの地「アラゴン」を今後最も注目したいワイン産地に挙げていました。私の質問に対して彼女は「あそこにはフェルナンドがいるもんね!」と、この生産者の力量を高く意識し、この地のポテンシャルを最大限に活かす生産者として取り上げていたのが印象的でした。 彼のワインは赤白共にみずみずしさを存分にアピールしつつも、そこにミネラリーな印象を付与したフローラルなスタイルが身上であり、古典的なスタイルのスペインワインのイメージとは別路線のものです。是非こうしたニュー・スペインワインの代表格としてお楽しみください。