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2020/06/12 11:18

当ショップでは3人のソムリエ達が毎月3本ずつ厳選したワインを新たにリリースして参ります。

 

  本日はソムリエ・伊藤龍太の今月のセレクト第3弾です!



 

<ソムリエ・伊藤龍太より>

ディディエ・モンショヴェ氏はバイオダイナミクス農法を駆使する、その草分け的な存在として知られています。

 

ドメーヌを立ち上げる以前は、醸造コンサルタントとして多くのドメーヌを指導する立場にありました。

 

20歳の時に、農薬等を使用する栽培に疑問を持ち1989年にドメーヌを立ち上げることになります。

 

同ドメーヌはボーヌ市より南西に2キロほどの小さな村、ナントゥーに位置しています。

 

標高400mの位置にある畑は、隣り合うポマール村より春夏は涼しく、フルーティかつエレガントに仕上がると言われています。

 

畑には年間を通して約40種類の草花が咲き乱れ、豊富な相の虫や動物等も訪れてきます。

 

同氏はそれらの植生や生物相を観察することにより、畑のコンディションを観察しています。

 

醸造においても酵母の添加はせず、SO2の添加も必要最小限に留めています。

 

醸し出されたそのワインは体に染み入るかの如き味わいで、日々の疲れの癒しとなるような1本に感じられます。

 

<大橋MWの一言>

2004年に発刊した私の著書である「自然派ワイン」の調査を始めた1990年代後半から、酸化防止剤を使用しない醸造で抜群の安定感を見せていた同氏のワイン。

 

その「抽出が驚くほどに控えめで、その謙遜深さからまるで岩清水の如き透明感を見せる赤」、そして「細めの体躯でテンションが効きながらも、味わいのストラクチャーのしっかりとした白」、双方共に価格に対して見せるその品質は驚愕的なレヴェルのドメーヌとなります。

 

このアリゴテもしかり。瓜系果実やアニスの香りに硝煙的なミネラル香、実に控えめながら感じさせながらも高い酸味をしっかりと受け止める凝縮感。

 

私にとってブルゴーニュで最も偉大なアリゴテの一軍に属することは間違いない素晴らしいワインです。

 

是非お試しください!