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2020/06/11 10:45

当ショップでは3人のソムリエ達が毎月3本ずつ厳選したワインを新たにリリースして参ります。

 

 本日はソムリエ・伊藤龍太の今月のセレクト第2弾です!


 


<ソムリエ・伊藤龍太より>

 

弊社社長の大橋のMW受験時代のメンターだったネッド・グッドウィンMW。同氏がコンサルタントとして各種のワイン・コンポーネントをブレンドして仕上げた比較的アプローチャブルな価格帯のワイン、それがこのアカ(赤)となります。

 

オーストラリアのワインは世界中のワイン市場においても今や高品質であることで十分な名声を得てはいるものの、とかく低価格帯になると大手商品が多く、画一的なイメージを中々払拭することが難しい、という会話を交わしたことがきっかけとなって取り組まれたプロジェクトとなります。

 

エキスプレス・ワインメーカーズは2011年に西オーストラリア州、グレート・サザンに設立されました。同産地は冷涼な気候として知られています。

 

近年ではクール・クライメット・シラーの流行もあり、注目の産地の一つとなっています。

 

醸造家であるライアン・オメーラ氏はオーストラリアにおける若手の登竜門である「Young Gun」にノミネートされるなど高い注目を浴びています。

 

オーストラリア産の自然派ワインに感化されたゆえに、その全ての畑において有機栽培を実践し、収穫を早めに行うことにより酸を高く保ち、SO2の使用を極力減らしています。また、全房発酵を採用することにより複雑性を与えることにも成功しています。

 

自然発酵でありながら、非常に綺麗な醸造を心掛けて醸された美しさを見せるスタイルです。             

 

<大橋MWの一言>

欧州をそっくり包含し得る国土面積を持つオーストラリア。

 

同国随一の冷涼気候GIの一つから、こうした最高の「フード・ワイン(お料理が映えるワイン)」をこのような価格で醸し出してくることも、正に同国の懐の深さと言えるでしょう。

 

凛としたテンションがパレットに感じられながらも、凝縮感は確実に価格以上のレヴェルであり、同時に黒系果実のスペクトラムもしっかりと熟したフェーズを見せながらも、どこかクランチーな、果皮の固さを連想させてきます。

 

これが注意深く、そして適したタイミングで収穫されたグレート・サザンの、そしてエキスプレス・ワインメーカーズの、更にはわが師ネッドの実力と言えるでしょう。

 

是非お試しください!